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Casiopea Perfect Live [Jazz / Fusion]

手持ちLDシリーズ。バブル華やかなりし頃、「フュージョン」は大人気だった。日本のフュージョン(最近ではジャパフューなんて言われたりする)の中ではカシオペアが特に好きだった。そのカシオペアの人気が絶好調だった頃のライヴ作が「Casiopea Perfect Live」だ。

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「CASIOPEA PERFECT LIVE」
SM068-3140(1枚2面)
長時間ディスク/CLV
STEREO COLOR
NTSC 97分
発売元:レーザー・ディスク株式会社 販売元:パイオニア株式会社
¥6,800
1987年発売

Side 1
01) Conjunction
02) Looking Up
03) Street Performer
04) Zoom
05) Departure
06) Keepers
07) Samba Mania
08) Galactic Funk
09) Something's Wrong (Change It)
10) Choose Me
11) Mi Senora
12) Sun

Side 2
13) Mother Earth
14) Drum Solo
15) Bass Solo
16) Misty Lady
17) Halle
18) Swear
19) Asayake
20) Dazzling
21) Coast To Coast

at 五反田簡易保険ホール December 27th, 1986

野呂一生 (g)
向谷実 (key)
桜井哲夫 (b)
神保彰 (ds)
ゲスト:楠木勇有行 (vo, perc on 09〜12&20)

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裏ジャケ

【アルバム概要】
タイトルは「Casiopea Perfect Live」だがその下に「Live II」とあり下に「The 10th Anniversary Tour Final」と書かれている。このLDが発売された年がカシオペア結成(デビューではない)10周年の年だったそうな。「LIVE II」とは前ライヴ作「Casiopea Live」があるためそれを「I」と見なし本作を「II」としたようだが、前作には「Perfect」の文言が使われていないので「II」にする必要もなかったように思う。このライヴの音源で作られたCDのタイトルは「Casiopea Perfect Live II」と「II」入りになっている。映像作品であるLDおよび後に「I」とともに2枚組になったDVD「Casiopea Live History Part-1」では「Casiopea Perfect Live」表記になっていて「II」は無い。

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ライナー表紙

このライヴLDはアルバム「Sun Sun」のツアーの五反田簡易保険ホールでの千秋楽の模様だ。アルバム「Sun Sun」からの選曲は01、05、06、07、09、11、12、13、21の9曲。当時のカシオペアの人気がよく分かる豪華なステージセット&衣装でバブル感満点の映像である。LDのパッケージとライナーの紙質も他のLDより上質だ。帯も半透明でマットな触り心地の物が使用されていてバブル期に大人気だった当時のカシオペアらしい豪華なパッケージングである。演奏曲に関しては「Sun Sun」以外からの選曲がグレイテスト・ヒッツ的でファンが満足できる内容になっていると思う。これだけの難曲を延々演奏し続け、しかも破綻は無く、ライヴ用にアレンジを変えたり仕掛けを仕込んだりとバンドのハイテクなイメージまんまの素晴らしいライヴ作だと言える。

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ライナーには歌詞も記載

ボーカル曲のためにゲスト出演した楠木勇有行はコカコーラのCM曲などを歌っていた人で、この頃のカシオペアのワールドツアーに同行し次作「Platinum」にも参加している。彼のソロアルバム「Choose Me」は野呂先生プロデュースでタイトルトラックがこのライヴの10曲目で演奏されている。その曲中でボーカルの見せ場として用意されたのかギターおよびドラムと掛け合いをやっているが、Deep Purpleのギランvsリッチーの掛け合いに比べるとちょっと恥ずかしい感じも。現在はヴォーカル・スクールをやってるそうな。

【ミュージシャン側面が売りに】
このバンドは演奏者としてのレベルの高さも売りになっていたので、メンバーのミュージシャン側面を強調したパッケージングがなされているのが面白い。帯裏面に曲目リストがあるが「Drum Solo (6'34")」「Bass Solo (3'36")」とわざわざソロの時間まで書いてある。当時のカシオペアのリズム隊のソロが売りになっていたことの表れであろう。

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ライナーの一面がメンバーの使用機材のリスト&写真になっていたりする。EastWest(ヤマハのアマチュアバンド・コンテスト)出身のこのバンドはヤマハの申し子のようなもんで、機材はヤマハ製がいっぱい。野呂先生のギターはヤマハSGをベースに作られたカスタムモデル「SG-I」でSGより小振りで角が丸くセミホロー構造になっている。ヘッドも小振りでポジションマークは星形。後に「アオブダイ」と俗に言われるモデル「IN-1」も登場するが、「SG-I」の方が好きだな。

桜井先生もヤマハに作ってもらったヘッドレスの5弦がメインの頃。ヤマハBBの電装系を使っているがボディは小さくヘッドも無いためとてもコンパクトなベースだ。多弦になるとただでさえ重いベースは更に重くなるため、長時間ライヴでは体力的に辛い&動き回りにくいという事で作ってもらったんだったと記憶している。でも曲によってはBB-5000を使っていたりする。黒塗装+エボニー指板+ゴールドパーツのBB-5000は今見てもかっこいいね〜。

キーボードブースもヤマハ製キーボードが主力。DX-7とかKXとかが段積みされてる様子は懐かしいね。DX-7のパネルを見ると「あ〜DXだ〜」としみじみしちゃう。あの当時は多くのスタジオにDX-7が置いてあったもんだ。

【転換期の始まり】
アルバム「Sun Sun」はハイテク・16ビート・インスト・バンドとして知られたカシオペアがボーカル曲を入れたり8ビートの曲を入れたりと売れ線に走ったか?と発表当初はファンから賛否両論があったアルバムである。もちろんアルバム1曲目の「Conjunction」はハイテク・バンド:カシオペアのイメージを裏切らない難曲で旧来ファンから好かれる曲とそうでない曲(悪く言えば捨て曲)が入り交じったアルバムでもある。

※DVD「The Mint Session」でのトークによれば、カシオペアは元々インスト・バンドというスタイルに固執していたわけではなく、活動開始期に相性の良いボーカルが見つかっていれば歌ものバンドになっていたそうだ。ボーカル曲に取り組んだのはバンド的には自然なことだったんだろうね。

また、「Sun Sun」およびそのツアーのライヴアルバムである「Casiopea Perfect Live II」が1作目から所属したアルファ・レコードからの最後のリリースとなる。以降、所属はポリドールとなり、スタジオ・アルバム2枚とライヴ・アルバム1枚を出すが、リズム隊の桜井&神保が脱退してしまう。①「Sun Sun」での音楽性の変化と②バカテク4人衆からリズム隊が抜け鉄壁と思われていた布陣が瓦解してしまったためか、その頃からバンドの人気は徐々に落ちてしまう。またバブル崩壊という社会情勢のためかフュージョン・ムーブメントそのものが縮小していく事になる。その後、ナルチョなどメンバー補強を行いつつバンドは存続するが、2006年にリーダー野呂先生の意向によりカシオペアは活動休止となる。

サウンド面の変化が生じ始めたのも「Sun Sun」の頃からだ。ヤマハの強力なサポートがあったおかげで音色も華やかになっていくんだが、この頃から野呂先生も桜井先生も音色がエフェクト臭くなり生っぽさが減退していく。当時のヤマハはデジタル・エフェクターの開発に力を入れていてデジタル処理のディストーションなんかも出していた。当時のチップの演算処理能力ではきめ細かい処理は無理で、とても「あ〜デジタルだね〜」な独特な音がしたもんだ。昨今のPCやDSPチップは大幅に進化してるから処理がきめ細かくそんな印象ではなくなっているが、当時のチップは初歩的なんで仕方ない。

なもんで音色に関して言えば「やっぱMint Jamsの頃の方が良かった」と言われていたな。ポリドールに移籍してからの2枚「Platinum」「Euphony」ではその音色のエフェクト臭が強くなり、プレイ的にはギーマガやベーマガで取り上げられるものの音色自体は魅力が乏しくなり楽器演奏をするファンは減少した気がする。ヤマハの全面バックアップの下、野心的に当時最新のデジタル機材をいじっていたんだろうけど、ファンは古典的なアナログ臭のある音の方が好きだったんだと思う。ロック畑のコンポ・ストラトなんかと同じで90年代に入るとオルタナ・ムーブメントで昔風のローテクな機材が再び脚光を浴びハイテクが嫌われて行くのと同じ方向だね。

と、いろいろ思い出して書いていたらなんかネガティブな方向になってきたが、それは以降の動向を知っているからこそであって、このライヴ・アルバム発表当時はカシオペア人気の絶頂期だった。バブル期らしいイケイケ状態で行われたイベントをイケイケ乗りでパッケージングした、あの頃じゃないと作れなかった作品と言えるんじゃないかな。

【DVD】
前述の通り、このLDは前作「Casiopea Live」とともに2枚組DVD「Casiopea Live History Part-1」として再リリースされている。最初は2000年にパイオニアLDCからCDジャケサイズで型番:PIBL-1002でリリースされ、2004年にジェネオンから普通のセルDVDパッケージサイズで型番:GNBL-1004で再リリースされた。

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ウチにあるのはジェネオン版。「Casiopea Live」「Casiopea Perfect Live」ともにLDソースをそのままDVD化したっぽいが、音声は5.1chサラウンドも選択でき、各ディスクに野呂先生のインタビューも追加収録されている。両国国技館で行われたアルバム「Halle」ツアーのライヴ「Casiopea Live」も「Perfect」に比べストイックな印象のこれまた良いライヴなので、この2枚組DVDはカシオペア好きには堪らないと思う。

DVDの野呂先生のインタビューによると、この「Perfect Live」の編集で監督とバンドが衝突しちゃって仕方なくバンドが編集することになったそうだ。そのおかげで手元、足元アップが多いミュージシャン好みのライヴ・ビデオになってるそうな。
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